読書感想文。
「内容が気になり過ぎるタイトルの健康本」を意識的に読んでいます。
上田美津恵著【忍者ダイエット】です!!
なんたるタイトル!
本屋さんで目に入った瞬間に高速で手にとって目次すら読まずにレジへ直行して買ったさ。
こんな気になるタイトルの本があってたまるか!!
さっそく読書開始!
上田美津恵著【忍者ダイエット】の感想
まずはじめに言いたい。
この本、かなりちゃんとしてます。
目次を読むと
食の章「丸ごと食して生命の息吹を取り込むべし」
とか
忍の章「敵(ダイエットの苦痛)を欺くにはまず味方(自分自身)から欺け」
みたいに文章が忍者の口調で書かれていて、やや軽い読み物なのかな〜と思わされるんだけど全然違った!!
例えば食の章「丸ごと食して生命の息吹を取り込むべし」の本文を読んでみると、玄米を例にマクロビオティック的な全体食の考えが説明されていたり、必須アミノ酸の重要性について
「必須アミノ酸をバランス良く摂ろう!」
っていう話で終わるのではなく、
「アミノ酸スコアが100になるよう意識して摂ろう!」
という所まで書かれていたりしてなかなかマニアックなんです。
野菜の栄養についても
「ビタミンCが多く含まれている部分を食べよう」
っていう話だけではなく
「フィトケミカル濃度の高い部分を食べよう」
という所まで書いてある。
なかなかどころかめちゃくちゃマニアック!
一般的なダイエット本より突っ込んだ内容だよね。
咀嚼(そしゃく)をたくさんした方が良い理由もすごいよ。「満腹中枢が刺激されます」みたいな話じゃなく、
唾液に含まれる「ムチン」というねばねば成分は、食べ物の刺激を包み込み胃の負担を軽減し、さらに、でんぷんを分解する「アミラーゼ」や、味覚を鋭くする「ガスチン」など〜、、、
って感じで、ガチガチに栄養学!!!
で、忍の章「敵(ダイエットの苦痛)を欺くにはまず味方(自分自身)から欺け」を読んでみると、趣旨は
「自分の脳を上手くマインドコントロールして楽しく健康的に減量しよう」
っていう定番のテーマなんだけど、その説明が今度はガッチガチに社会心理学!!!
例えば
「なぜ食べたい気持ちが抑えにくいのか?」
の理由なんてTATの定義(心理学者マレーによる)で説明されているんだよっっっ
TATの定義って、、、はるか昔に大学(社会学部でした)のテストに出てあっさり単位を落とした記憶しかないよ。
この章ではTATの定義だけでなく、「マズローの5段階欲求」とかも普通に出てきます。
もはやビジネス書(笑)
という感じで、やや軽い本どころか激ハイレベルな本でした!!!
勝手な憶測なんだけど、そういった難解な(というか取っ付きにくい)内容を読みやすくする手段として「忍者」という切り口で編集したんじゃないかな??
その方が楽しく読めるじゃん?
実際楽しく読めたし^^
違ってたらスミマセン。。
☆総括☆
ビジネス本と健康本のハイブリットっていう感じで面白かったです。「健康」について医学的な面からだけでなく栄養学、社会学、心理学の視点から考察していて読み応えあり♪
「ダイエット本は読む気がしない〜」っていうビジネスマンや、「一歩突っ込んだ健康本が読みたい!」っていうダイエッターにオススメかと!
茶目っ気たっぷりの帯からは全く想像できない内容w
またタイトルが気になる健康関連本を読んだら書きまする。
では〜
これまで読んだの↓
【読書感想文】